定例会のメモ1
EO定例会メモ1
21.10.15
某一部上場 社長の講演
□採用に関して;
・人材の取り方:2倍のアップサイドを取りたいと思う人材に絞っている。
(アップサイド:カンタンに言うと人よりガンバルこと)
・競合:日本の老舗企業は競合でなく、
外資コンサル、金融などが競合。
・説明会:トップが自ら語ると応募率は歴然と変わる。
人材の流出に関して:競合の10%ほどの報酬で流出を防止。
■社内DNAの作り方:
・失敗談。創業時はいいが、上場前に利害で集まってくる人が増え、それらが一定割合(2,30%)に達した段階で、思考の負のサイクルがはじまった。具体的には、あれがない、これがこの会社にはたりない。それらを経営陣に求めてくること。ないものねだり。
これらを一度一掃させた。うちは道なき道を作ることを楽しいと思う人以外は全員やめてくれといった。その後、一か月で6人程度が辞めた。この効果は大きく、その後、不和雷同が解消され、会社が一気に上向きの気分になった。
その後、採用には道を作ることの楽しさのDNAを持っている人材だけを採用するようになった。「ないものはないでいいじゃん。」の精神を持つ者のみ。
・社内DNAの伝搬:DNAの伝搬は人と人でしか伝わらない。社内DNAを伝えられる優秀な中堅層を常にリストアップしており、新卒は必ずその下につけ、一緒に仕事をさせる。これでDNAが伝搬していく。
■成長の分かれ道:
Point1 プライム契約(大手のユーザーと直に契約すること)
同時期に創業した会社が4,5億の売上で停滞するなか、より自分たちが成長できた理由は、ユーザーとプライムの契約をしたこと。プライムとは大手と直接契約すること。当時も今も業界は建設業に似ていて、下請けをすることが一般的だった。
粗利を自分たちでコントロールできないことがいやだったのですべてプライム契約にこだわり、ユーザーに自分たちとしか契約したくないと思ってもらった。
Point2 著作権
また、著作権の取得にこだわり、他社にも再利用させ効率を図ったが、これはいままでにはないことだった。
Point3 優秀な人材を注力させるポイントを他社と差別化し、それが強みに
成長するための組織のマネジメント:通常最も軽視されるべきサポートに最も優秀な人材が行けるようにしていることで、リピート率が70%以上になっている。
考察:
創業期にプライム契約にこだわるのは効率等もあるけれども、全体のお話からガッツを感じる。自社商品へのプライドもあったのでは。
その他、特に興味を惹かれた言葉
・2倍のアップサイドを取りたい人材を集めている。
・死人が出ても納期を守りますと言っている。
・敵なんかいないと思っている。